宇宙戦争(2005) の まぶぜたろう さんのクチコミ・感想

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宇宙戦争(2005) の まぶぜたろう さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 宇宙戦争(2005)
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2005-06-29
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,パニックもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 駄目男だけど、そんなにすごく駄目でもないパパ、であるとか、離婚の顛末だとかなんとか、息子とパパの関係であるとかを何気に描写し、さらに戸口でのトム・クルーズと元妻との切り返しに感動し、スピルバーグが「離婚」をこんなにちゃんと描いたのは初めてだったんじゃないかなと思い、しかも続く物語は「続・激突カージャック」の裏返し。■ところがトム・クルーズとダコタ・ファニングは次から次へと酷い目にあわされ苛められ、結果、特に駄目親父が復権したわけでもなく、なんとなく宇宙人が死んだように、なんとなく映画は終わるのだ。そのくせティム・ロビンズの地下室のシーンはやけに長く、おいおい商品ならこのシーン切るでしょ。つまりスピルバーグの妙な資質。■一方で、スピルバーグの技は冴えにさえ、クルーズ親子に視点を固定した演出、ロングショットのこれぞ!ってな挿入(街の上に立つ三本足ポッドのロングショット!!)、絶対に美しい画面にはせぬ、という心意気、スピルバーグ印の横移動、さらに斜面での戦争はアルドリッチの「攻撃」やらヒューストンの「勇者の赤いバッジ」を思わせる、なんとも真っ当な戦争映画ぶり。つまり上手い、上手いと連発したくなるスピルバーグの確かな演出技量。■さらに、地下に100万年眠っていたとは思えぬリアルなポッドの造形、SONYとNASAが共同開発したみたいなライト付きカメラ触手、全然怖くない宇宙人。つまりスピルバーグの幼児的な欲望。■これらのスピルバーグ印が渾然一体となり、全然怖くないホラー、妙に怖い戦争映画、楽しい楽しいSF、全然感動しない人間ドラマができあがりました。やっぱスピルバーグは面白いわ、と実感した一作。がんばれスピルバーグ、あと10年もしたら、イーストウッドになれるかもしれん。それとも自主映画を撮ってくんないか。
まぶぜたろうさん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-02 00:57:30)(良:4票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2013-08-23風立ちぬ(2013)10レビュー6.53点
2013-08-18美味しんぼ10レビュー4.33点
2012-10-03アイアン・スカイ10レビュー5.63点
2011-05-25アンノウン(2011)10レビュー5.78点
2011-04-21キラー・インサイド・ミー10レビュー5.40点
2011-04-16エンジェル ウォーズ0レビュー5.70点
2011-02-23ヒア アフター10レビュー6.65点
2011-02-20ザ・タウン10レビュー6.65点
2011-02-18白いリボン0レビュー6.00点
2011-02-17ソーシャル・ネットワーク10レビュー6.53点
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