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主人公の(というか山田監督の)映画愛に満ち満ちた映画。ですが、性根の悪い私だけかもしれませんが、人が自分の好きなものについて熱っぽく語っているのを聞かされると、逆にだんだん冷めてきません? そんな作品です。
特に冷めたのは、小学校の文化祭で「禁じられた遊び」を出張上演する場面。あれは拷問もしくは虐待に近いと思う。たった1人の生徒が、いかにも硬そうな椅子に座らされ、しかも周囲を大勢の大人たちに囲まれ、別に本人が「見たい」と希望したわけでもない映画を強制的に見させられる。映画愛に満ち満ちた大人たちはよかれと思ってやっているのでしょうが、自己満足でしかありません。もう子どもが気の毒で気の毒で。もう田舎暮らしは嫌だ、早く都会に出たいと固く決意したことでしょう。 なんとなく、「時計じかけのオレンジ」の有名なあのシーンを思い出しました。そんな作品です。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2025-01-08 01:21:37)《新規》
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