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ふだんアニメは滅多に見ないのですが、それなりに名の通った〝業界人〟がゴロゴロ連なっていたので、試してみました。で、他の方が指摘されているとおリ、「くだらない」の一語に付きます。日本の映画界は大丈夫なんだろうか。
アニメのことはよくわかりませんが、背景は実写に迫るほどリアルできれい。しかし人物の絵は、これでいいんですかね。やたら目だけが大きくて、表情が乏しくて、そのへんの漫画好きの子なら誰でも描けそう、と言ったら失礼でしょうか。 そして何より、ストーリーに魅力がありません。別にSFでもオカルトでもいいのですが、例えば「スターウォーズ」にしろ「エクソシスト」にしろ、「そんなアホな」と思わせる反面、もしかしたら遠い将来や遠い過去、あるいは悪魔の棲む世界ならあり得るかも、と思わせるところがミソだと思います。つまりは、ギリギリ人間社会を舞台にしているわけです。 ところが本作の場合、変なボールを投げるだけで何度でも人生をやり直せるという、おそらく今後アインシュタインやホーキンスが100人くらい登場してもあり得ない世界を描いています。その時点で地に足がついていないわけで、もはや人間社会とは言えません。だから観客が興味を失うのは必然かなと。エラそうなことを言えば、アニメやSFやオカルトという表現の自由さを、「何をしてもいい」と履き違えているんじゃないかと気になりました。 しかし今後も性懲りなく、同じような〝ビッグネーム〟が名を連ねて同じような〝大作〟が作られ、大々的に宣伝されて、結果として観客を映画館から遠のかせることでしょう。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2019-08-17 05:48:18)(良:1票)
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