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命を懸けて家族を守る「家長」がテーマとして最初から最後まで貫かれていた。
今の日本にピッタリだと思いました。「少子化」「父権の消失」「晩婚化」「負け犬の遠吠えブーム」「天皇家ですら家の存続が危うい」「ヒーローの不在とその出現に対するほのかな期待」… 韓国も深刻な少子化に見舞われているが、このヒロイズムの体現によって方向を指し示している。「家族愛、兄弟愛を前面に出しすぎでは?」と思う方ももちろんいらっしゃるだろうが、私はこの一本の太い道をグイグイ突き進む勢いがそれを感じさせなかった。 しかし、共産主義国があからさまに敵意と武器を持って攻め込んでくる、という日本人にはなかなか想像しにくい点が評価の分かれるところだと思う。ラストの兄の変わり様などはその最たる物である。ただ、大東亜戦争同様、「配給だけでは生きていけない」「疎開」「学徒出陣」など重なり合う部分も多い。 細かい点については敢えて述べません。今の時代の空気をしっかりと描ききっている監督に脱帽です。素材が「戦争」でなくとも私はこの映画を観たと思います。 【ナイトホークス】さん 10点(2004-07-02 01:10:08)
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