めぐりあう時間たち の nothing-to-lose さんのクチコミ・感想

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めぐりあう時間たち の nothing-to-lose さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 めぐりあう時間たち
製作国,
上映時間115分
劇場公開日 2003-05-17
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
3人の女性を中心とした、宿命にも似た異なる時代の1日を描いた人間ドラマ。それぞれのストーリーを途切れなく、過不足無く、くどくなく描くその様は美しく、鮮やかで、また詩的だが、しかし残酷である。その映像美と残酷さのコントラストにまず、舌を巻いた。たとえ例えば同性愛が許容される時代であっても、人生は表層的な自己満足の連続に過ぎない。そのことを悟り、自分の為ではなく、生死を超えて本当に自分らしくあることを望むとき、過酷な選択が待ち受ける。ヴァージニアやローラやリチャードの選択を自己中心的であると責めるのはたやすい。しかし、この映画を見終わってカタルシスにも似た感覚を覚えるのは、彼らの選択に誰しもが心に秘める部分があるからではないか。ジュリアのようにローラを抱きしめてあげたいと思ったのは、僕だけではないはずだ。逆に言えば、静寂を覆い隠す為にパーティーを繰り返すダロウェイ夫人にも、誰もが自分自身を投影する部分があるだろう。そして、意識的であれ無意識的であれ、誰かを”殺している”のかもしれない。ストーリーや演技は言うまでもないだろうが、それを支える演出、音楽の完璧さ(確かに音楽はややでしゃばり感が否めないが、それによって醸し出されている統一感は特筆すべきだろう)。この映画の見事さには、溜め息が出た。文句なしの満点。
nothing-to-loseさん 10点(2004-02-19 19:12:25)(良:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
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ホワイト・オランダー8レビュー6.52点
2004-08-31ファインディング・ニモ8レビュー6.89点
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2004-05-04ブルース・オールマイティ8レビュー6.43点
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