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あまりにも生々しい家族の姿。もとより大学生の卒業制作、映像も音もほぼ加工無しの生の状態で、制作の理由もいたって素直。リアルな家族の姿がくっきりとした表情でそこにある。私の場合、画面の向こうは自分の知らない別世界…というスタンスが常なので、画面から投げられる直球が中盤からだんだん辛くなる。撮影される(する)ことで、3人それぞれの心の内もずいぶん変化があったように思える。お母さんの千鶴さんや息子である監督への表情、息子と対決し、やがて息子に対して持っていた自身の思いと対決した親としてのリアルな姿は、今まで見てきたどんなドラマよりも力強く、勢いを持って胸の内に飛び込んできた。点数は一応平均にしてあるだけで、本当は付けたくない。他の映像作品とは質の違うパワーを持っている。
【のはら】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-04-16 22:15:15)
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