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《ネタバレ》 やはり2時間半では難しかったかなと言う印象。原作は3作品の中では一番面白いと思うのだけれど、その面白さの半分も出せていなかったのが惜しい。一番痛いと思ったのは、どのようにしてシリウスが脱獄するに至ったのか、どうしてピーターがまだ生きていてしかもホグワーツにいるとわかったのかが全く描かれていなかったこと。これではとある冒頭のシーンが全く無駄になってしまうし、あまりにもシリウスが唐突に出て来すぎてしまう。それとシリウスにまつわる過去の話をほとんど省いていたため、シリウスとルーピン先生、ピーター、ジェームズ4人の繋がりがわからず、原作を読んでいない人には相当辛い部分が多々あったのではと思う。叫びの部屋でのクライマックスシーンの緊迫感は、映画では全く出ておらず、結構あっさりとシリウスは実はいい人なのがわかってしまうのが本当に残念。映画全体のダークな雰囲気は評価できるし、ゲイリーが出ているだけで点数上乗せしてしまったけれど(笑)、もう原作をはしょった内容で作るのは無理だと思うので、(炎のゴブレットはアズカバンよりだいぶ長い)これから先原作を忠実にと言う方法を改めざるを得ないのではと思う。こういう映画は嫌いじゃないので、頑張って欲しい。
【深海】さん 6点(2004-07-16 23:44:55)(良:3票)
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