風船 の 放浪紳士チャーリー さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > フ行
 > 風船
 > 放浪紳士チャーリーさんのレビュー
風船 の 放浪紳士チャーリー さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 風船
製作国
上映時間110分
劇場公開日 1956-02-19
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
映画としての評価は正直好悪相半ばという印象。というのも、川島監督映画、これまで何本か観た中で最低最悪の人物(三橋達也)がこの映画で、主役づらして終始のさばっているから。極端にドライだっり、ウエットだったり、ただの親バカだったりと、性格の振り幅がやたら激しい数多くの登場人物の中だからこそ、純粋無垢な魂の持ち主である珠子(芦川いづみ)の存在がひときわ清冽に浮き上がってきます。とにかくこの映画の芦川いづみは素晴らしいっす!自分が映画の中のヒロインに恋してしまったのは、多分『初恋のきた道』のチャン・ツィイー以来の事。もう鑑賞後ほぼ丸一日経っているのに、彼女の面影が頭から離れません。なんというか・・・どんな言葉をもってしても、この映画の彼女に賞賛の言葉は及ばないような気がします。小児マヒという身体にハンデを持った難しい役どころにもかかわらず、あざとくなくしかも素直な演技で森雅之をはじめとする演技巧者たちを自然な存在感で圧してました。ラスト浴衣姿で踊る彼女から、まるで慈母観音のような後光が射しているようにも自分には見えましたね。北原三枝、新珠三千代、左幸子と、当時の日活若手女優が研を競っていてそれだけでも見ごたえあり。特に森英恵の衣装をシーンごとに着替え、さながらファッションショーのごとく登場してくる北原三枝の脚線美がお見事!主役(三橋達也)への憤り憎しみよりも、芦川いづみへの思慕が勝った・・・・ということでこの点数。(→フィルムセンター川島雄三特集にて)
放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 8点(2007-07-04 14:27:33)(良:2票)
放浪紳士チャーリー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-30頭上の敵機7レビュー6.88点
2024-11-2180日間世界一周7レビュー6.63点
2024-11-19花の降る午後4レビュー4.33点
2024-11-17悪の花園6レビュー5.87点
2024-11-16ワーロック(1959)7レビュー6.20点
2024-11-08プライベイトスクール3レビュー4.50点
2024-11-04快盗ルビイ7レビュー6.34点
2024-11-03ナチュラル8レビュー6.45点
2024-11-02地球の静止する日7レビュー6.74点
2024-10-26映画に愛をこめて/アメリカの夜8レビュー7.61点
風船のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS