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昔志村けん&田代まさしのコントで、「じいさんよおっ!ばあさんよおっ!」って決まり台詞があったんですが、あれって埼玉県西部の方言だったんですね~。この映画観るまでずっとギャグだとばかり思ってました。察するに茶畑が一面に広がっている風景からすると、これは志村けんで一躍有名になった、埼玉県東村山市か狭山市のはずれあたりが舞台だと思われます。美しいカラー画面で捉えられた昭和30年代の郊外の風景がやたらめったら懐かしい。もちろん自分はまだ生まれていない時代なんですが、危なっかしい道路交通事情やら、小学校校舎のたたずまいは、僕自身が育ってきた田舎の環境と良く似ています。有馬稲子は『二十四の瞳』の大石先生役を是非演じたかったという発言をされていたのを、何かのインタビューで読んだ事があります。この生徒たちを優しく見守る秋子先生役は、どこか大石先生に通じるものがあるので溜飲を下げられたのでは?主役の少年を囲む、木暮実千代、三国連太郎、千秋実らの曲者役者たちもそれぞれに良いです。逆にこんなフツーの役柄の、若き三国さんを見られるのも珍しい。世知辛い大人の厳しい現実も子供たちにかいま見せ、単なる児童文学の映画化にとどまらず、大人の鑑賞にも充分耐えうる佳作だと思います。オープニングの名前のクレジットは児童本人の直筆じゃないかな?そういうところも好感度大でしたね。
【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-07-12 10:48:00)
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