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《ネタバレ》 く、暗い・・・暗いにもほどがある。アメリカ映画でこんなに後味悪く、しかも暗鬱な映画を観たのって、「ミスティック・リバー」か「イン・ザ・ベッドルーム」以来かもしれませんね。巨匠シドニー・ルメット監督が久々に放った秀作との誉れが高かったので、期待していたんですが残念ながら僕はこの点数止まり。見るべきものは、主要人物三人を演じたホフマン、ホーク、フィニーの演技のみ。最初全く似ていないこの兄弟を見比べ、キャスティング自体に唖然としたが、親父フィニーが画面中央に登場してくると、この三馬鹿親子三人衆、かなりの相似点が見受けられる。揃って超短絡的で超無計画、ギリギリ切羽詰まって困った時の表情が、口を半開きにした呆けた犬みたいな顔で、親子三人そっくりなんだもん・・・(笑)これは昔から役者の演技指導に定評あるルメット監督によるものなのか?既に評価の定まった大ベテラン監督とは思えない、シャープなタッチの演出には一応感心はしました、が、いかんせんオハナシがなあ・・・。ラストシーン、明るい光の中に向かって歩いて行くフィニーの姿は皮肉以外の何物でもない。
【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-06 14:49:01)(良:1票)
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