| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 悪評高いイタリア時代のバーグマン=ロッセリーニコンビ第二作目。映画の出来としては可もなく不可もなくといったところだが、40年代全盛期ハリウッド映画での華麗なバーグマン映画を観続けていた当時の観客にとっては、これかなり物足りない内容だったんではないかと。社交生活にかまけて、息子を殆ど顧みなかった金満夫人が、彼の死によって社会奉仕活動に目覚めていく・・・とういうよりも深く深くのめりこんでいくという展開ですが、バーグマン演じるヒロインが、あまりに極端から極端に走り過ぎてどうも共感できず。バーグマンが目指していた演技の方向性と、ロッセリーニの演出方法が噛み合っていないもどかしさを感じます。頭でっかちの理想主義者がこしらえた映画、とでもいったらいいか。脇役時代のJ・マシーナがイメージそのままの姿で中盤から顔を見せてくれたのは嬉しかったです。
【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 5点(2021-02-18 09:02:55)
放浪紳士チャーリー さんの 最近のクチコミ・感想
|