マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙 の 放浪紳士チャーリー さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > マ行
 > マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
 > 放浪紳士チャーリーさんのレビュー
マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙 の 放浪紳士チャーリー さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
製作国,
上映時間105分
劇場公開日 2012-03-16
ジャンルドラマ,政治もの,実話もの,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 結論から先に言わせて頂くと、これは近年のメリル・ストリープという女優の主演作の中で、最も気合いがかかった、傑出した演技を見せている映画だと思います。去年の末、たまたまこの映画の公式HPで予告編を観た際に、「おおっ!これはっ!」と、ガツンと強烈に「くるもの」があったので、速攻当サイトに作品登録させて頂きました。好き嫌いは別として、今さら彼女の演技の上手さに関して異論を唱える方はいないと思うんですが、この映画の予告編からは、上手さを超える「何か」を自分は感じたんです。最近の「ダウト」や「ジュリー&ジュリア」など、どれも相変わらず巧いなあと感心しつつも、それ以上の何かプラスαはなかった。さてさて、20年ぶり3度目の満を持してのオスカーゲット、キャンペーンでの来日、公開に向けガンガン盛り上がってきました~♪、そして公開初日、仕事の後でレイトショーに駆け付け、鑑賞してきました。いやいや、期待以上!!映画自体、まさに「メリル・ストリープ一色」に塗り潰されているかのような、圧倒的な存在感とパワー。上映後、スクリーンの彼女に向け花束を投げ、「はは~~っ」とひれ伏したくなる衝動に駆られたくらい(笑)メリルの演技ばかりがどうしても話題になってしまいがちですが、過去と現在、現実と幻を行きつ戻りつ、英国初の女性首相サッチャー氏の人生を、主観客観を交えた演出もなかなか噛みごたえあり。自分自身、あるいは肉親の「老い」を、普段身近に感じて生活している(であろう)アラフォーの方にお勧め。政治色は意外に希薄なので、まだまだご存命サッチャー氏の強い政治理念等、深い部分までは知らなくとも十分理解できるはず。ところで、予告で観て気になっていた「紳士諸君(ジェントルマンズ)!参りましょう!」のシーンがなかったのはどうしてなんだろーか?? 私は、メリル自身のキャリア最高の神演技は、「ソフィーの選択」でのソフィー役だとずっと思ってきましたが、あれを越えられないまでも、演技的には同等水準のこの作品でめでたくオスカーを獲得した事、心から祝福したい気持ちでいっぱいです。これからもまだまだ進化し続けるであろう彼女を、一ファンとして見守り続けていきたいですね。メリル・ストリープに関する感想が大半になってしまいましたが、主演女優の魅力で語る映画っていうのも当然あるわけで。この作品もそのひとつだと思います。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-17 00:40:50)(良:2票)
放浪紳士チャーリー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-01-11ベティ・ブルー/愛と激情の日々9レビュー7.28点
2024-01-10オール・アバウト・マイ・マザー8レビュー6.02点
2024-01-09マックィーンの絶対の危機(ピンチ)6レビュー5.47点
2024-01-08老人と海(1958)6レビュー5.94点
2024-01-07ティーン・ウルフ5レビュー6.58点
2024-01-06サンダーボルト(1974)7レビュー6.51点
2024-01-06妻(1953)7レビュー7.20点
2024-01-04不死身の保安官8レビュー7.57点
2023-08-28無頼の谷6レビュー6.66点
2023-08-27ミッドナイトクロス6レビュー6.73点
マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS