この空の花 長岡花火物語 の 放浪紳士チャーリー さんのクチコミ・感想

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この空の花 長岡花火物語 の 放浪紳士チャーリー さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 この空の花 長岡花火物語
製作国
上映時間160分
劇場公開日 2012-04-07
ジャンルドラマ,ファンタジー,戦争もの
レビュー情報
《ネタバレ》 鑑賞後三か月を経て、ようやく気持ちの整理がついたんでレビューします。実はこの映画、東海地方で公開された初日に勇んで観に行きました。映画誌等で、ここ近年にないくらい大林監督作品としては巷の評判も非常に高い事も知ってました。監督の名前で映画館に観に行くだけの価値があると信じている、僕の人生においてもいろんな意味で深い刻印を残してくれた尊敬すべき大林監督の新作です。・・・・鑑賞後、ショックと夏バテで体調を崩し、数日寝込んでしまいました・・・。映画に全くと言っていいほどノレず、たった一人だけスクリーンの前から取り残されたような気持ちに。まさか大林監督の作品を観て、こんな気持ちになる日が来ようとは思いもしませんでしたが。何だったんだろう?あの虚脱感は。少々インターバルを空けてから、そもそも大林監督と「花火」って、相性が悪かった事にハタと気が付いた次第。思えば駄作の最右翼と言われている「ねらわれた学園」(←私はそれでも9点付けてます)のクライマックスは、西新宿で大量に打ち上げられた人工花火でした。駄作駄作と言われながらも、あの映画にはどこか「愛敬」が感じられたものですが、この作品にはそれすらない。私は常々「ヒロインが輝かない大林映画は絶対つまらない!」とレビューしていますが、この作品もその悪弊から逃れる事は出来ませんでした。狂言回し的な役どころの松雪泰子はまだしも、問題は少女版「えなりかずき」みたいな、「何か」を悟りきった表情で台詞を操る、過去からやってきたヒロイン役の少女。残念ながら私は彼女に一片の魅力を感じることが出来ず・・・。良質のセンチメンタリズムと、微量のメッセージ性の絶妙なバランスが大林映画の特性だと信じてきましたが、この作品は余りにメッセージ性に偏り過ぎていると思います。この作品を高く評価されてる方っていうのは、従来からの大林監督作品のファンの方々なんでしょうかねえ・・・?気になるなあ・・・。ご贔屓監督作だからといって、贔屓の引き倒しはしたくないので、正直に点数を付けます。それでも私は大林監督の新作が公開されたら、これからも喜び勇んで映画館に駆け付ける事でしょう。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 2点(2012-10-15 22:48:06)(良:1票)
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