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《ネタバレ》 これ、惜しいです!一躍ヒーローに祭り上げられながらも、自らが招いた行動の後ろめたさに怖気づき、アルコール&ドラッグ中毒の泥沼から抜け出せないデンゼル機長の、乱気流の中をアップダウンしながら進む航空機のごとき感情の揺れ動きが、非常に丁寧に巧みに描かれていると思います。それだけに、オーラス一歩手前の聴聞会での、嘘の供述から一転して罪を認めるに至る瞬間の行動への伏線だけがイマイチ弱く、彼の心理の変化が読みずらくなってしまった。亡くなった恋人(?)だったスチュワーデスとの交流が、単に肉体的なものしか画面上では描かれてなかったせいかと思います。結局は自業自得とはいえ、あの場面で観客を納得させてくれるような、何か奥の一手が欲しかった。ヒロインと初めて会う病院の階段踊り場での、ガン患者さんを交えた煙草のシーンが短いけれど、なぜか強く印象に残りました。久しぶりに実写のゼメキス監督作品を鑑賞しましたが、まだまだキレのある演出力は衰えてないようで嬉しかったです。デンゼル・ワシントンもホントいい感じで役者として熟してきましたね。それにしてもアメリカの航空会社って、国内線とはいえ搭乗前のパイロットの健康状態やらアルコール摂取とか、なーんのチェックもなしで、フリーパスで操縦させてるんですかねえ・・・?冒頭のデンゼル機長のアクロバット的背面操縦力技には実は「おおっ!すげー!」って、びっくり仰天したけど(←単純なヤツ)ノーチェックで操縦させてるって、やっぱ乗る側としては怖いよなあ・・・。クワバラクワバラ。
【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-03-02 00:18:54)(良:1票)
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