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《ネタバレ》 大好きな映画だった「セントラル・ステーション」「モーターサイクル・ダイアリーズ」を撮った監督の、ロードムーヴィー最新作という事で観ました。前二作品より、ずっと若い世代を扱った作品とのことで、もしやもしや、高校生の時にリアルタイムで観た、自分の生涯ナンバーワンロードムーヴィー「ファンダンゴ」(文句なしの10点満点!!)を超える作品に出会えるんじゃないかっていう、淡い淡い期待を込め映画館へ・・・。ガーーーーーーーーーン!!!!思ってたのと全ッ然違ってた(笑)ショックデカい・・・。いや、こういう予想って、今までも当たったためしがないから別にいいんですが。ジャンキーでセックスマニア(←これはまあ許す)しかも、超自分本位な奴らしか登場してこない、最初からラストまで、アメリカ国内のみならず、メキシコまでわざわざ行っても、高等遊民を気取っているかのような主人公のココロの成長もたいして見られないという(少なくとも僕にはそう思えた)一風変わったロードムーヴィーでした。こいつら、いつか絶対天罰が下るわ~と思いながら観てたら、赤痢に罹ったくらい。あんなんじゃ甘いなあ・・・。まあ、そういう自伝原作のエピソードなら文句は言えんけど。わざと、登場人物たちに、観客が感情移入するのを拒んでいるかのような、開き直りっぷりを途中から感じました。そこからが逆に面白かった。第二次大戦後直後から、1950年代初頭にかけての物語でありながら、時代色があまり出ていないような気がしましたね。特に女の子のファッションとか。時たま街頭テレビで映るニュース映像で、辛うじて説明を済ませていたような感じ。それを外したら、この2013年でも充分通用するような雰囲気。でも、たった4年くらいの物語なんですよね、これ。ミスキャストとまでは言わないけど、主人公が惹かれるようなカリスマ性がイマイチ薄い悪童ディーン君にせよ、まだ二十代半ばくらいのはず。まだまだやり直しは出来る年齢。以上、主人公たちにはてんで共感出来んかったけど、この監督の作品らしく、風景は素晴らしかったのでこの点数。
【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-10-03 11:52:20)
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