ひまわり(1970) の Fatman さんのクチコミ・感想

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ひまわり(1970) の Fatman さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ひまわり(1970)
製作国,,ソ連
上映時間101分
劇場公開日 1970-09-30
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの
レビュー情報
映画『ひまわり』に関してはリアルタイム世代じゃないけど、「ひまわり・ひまわり・ひまわり」とみなさんがあまりにも連呼している
ので、「ひまわり」とは何か?自分なりに考察した結果、ズバリ「ひまわり=S・ローレン」を表しているのではないかと思えました。
太陽に向かって、力強くまっすぐに伸びていくひまわりの姿は彼女のイメージにピッタリであり、決して顔がデカイと言う
意味ではない。
映画に登場するキャラの濃いジョバンナ・やさ男のアントニオ・ロシア人女性に共感できたりできなかったりするのは仕方の無いことだし、観る側の自由である。
むしろ、その方が映画らしくて興味深いことだと思う。ただし、本作の主体はS・ローレンなので、映画『アメリカの夜』のレヴューでも書いたが、
共感できないジョバンナに対して、‘なぜ、彼女はこのような行動をとったのか?’を先に考え、受け入れようとすることから始めると、
少し強欲・傲慢に見えたとしても、戦争という名の狂気の世界を力強く生き抜いた一人の女性として、
御世辞にも綺麗とは言えないかも知れないが、パニック状態で動揺する彼女の姿が可愛く見えてきて、意外と素直に受け入れることができるんですよ。
そのように、一人の人間として人を(映画を)好きになることができれば、今まで共感できずに敬遠していた映画が別の映画に見えてくるかもしれませんよ。
だって、映画の主人公は多少欠点があった方が面白くて愛着が湧くし、だいいち完璧な人物じゃつまらないでしょ。
もし、ロシア人女性を主体とし映画を一本作るとすれば、彼女のイメージには「すずらん」がピッタリなので、映画『すずらん』
が出来上がりそうな勢いであるが、ヒットするかどうかは微妙である。また、はなことばは割愛するので各人で調べて下さい。
最後に、スクリーンいっぱいにでてくるひまわりであるが、これを現実の世界に置き換えて自分の目で見ても、余計なものまで見えてしまったり、
臭いにおいがしたり、周りがうるさかったりと実際には映画の世界のようにうまくは行きません。
ひまわりしか目に写らない素晴らしい映像マジックだと思う。
以上の通り、ジョバンナに共感できなかったと本作に低い点数を付ける人達が少しでも減ってくれることを期待します。
Fatmanさん 8点(2004-03-27 17:23:54)(良:2票) (笑:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2005-01-05戦場にかける橋8レビュー7.20点
2004-12-14ロード・トゥ・パーディション3レビュー6.06点
2004-12-09かくも長き不在9レビュー6.33点
2004-12-02ゴジラ対ヘドラ1レビュー5.43点
2004-09-07RETURNER リターナー5レビュー5.69点
2004-08-31リバティ・バランスを射った男8レビュー7.42点
2004-08-31初体験/リッジモント・ハイ4レビュー5.69点
2004-08-20北斗の拳(1995)0レビュー1.27点
2004-03-27ひまわり(1970)8レビュー7.66点
2004-03-27映画に愛をこめて/アメリカの夜9レビュー7.61点
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