| 作品情報
レビュー情報
まあ、おもしろかったとは思うが、珠玉の名作と呼べるほどではないと思う。この映画、父と息子の関係が過去に決定的な問題が生じ不仲になっているわけではなく、父と息子は単にすれ違いの生活を送っていたために、スキンシップ不足で二人のキョリが遠くなっていたものを、この3日間で二人のキョリを縮めようとしてるので、これといった特別なエピソードもなく淡々と進行していく。その辺が見る人にとって退屈だったり不満だったりするのでしょう。物語が中盤にさしかかった頃、待望の綺麗な女性が登場し、何となく主人公と恋が芽生えるような気がするが、結局、特にこれと言った展開もなく次の配達場所に行ってしまう。その後「彼女のこと好きか?」見たいなことを父親が二度尋ねて終わってしまう。ここで僕としては次の三つの選択肢が考えられる。①あと30分ぐらいかけて恋に発展する。②主人公のこの映画における女性に対して純情そうな性格からして別れ際に未練か切なさを余韻として残して欲しかった。③恋愛系の映画じゃないのであれば、「彼女が好きか?」と尋ねられた時きっぱり「興味がない。」と否定して欲しかった。個人的には①を望んだが・・・。また、設定上、あの犬はもうちょって雑種ぽくて飼主には忠実なほうが良かった気がする。あと、郵便配達員がおばあさんに作り話をするのは百歩譲って許したとしても、お金を貼り付けた手紙を郵便配達員が切手を買って出すのはちょっとやりすぎだと思う。更に、息子が父をおぶって川を渡った後、焚き火をしながら、過去に自分(父)あての手紙を一度だけ受け取ったことがあり、それが母からの自分(息子)誕生の知らせだったとの話を聞いて初めて息子が「お父さん」と呼んだり、、父が「何か言ったか?」と言うシーンは、僕にとってちょっとくさかった。ただ、この映画、そんなことよりも、おそらく、映像としての景色や風景を楽しむ映画であろう。
【Fatman】さん 6点(2003-04-30 11:39:48)
Fatman さんの 最近のクチコミ・感想
|