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映画『アメリカの夜』に関してはリアルタイムで観賞した世代じゃないので、偉そうなことは言えないけど、昔、友達がジェフ・ベックの
「♪ブロー・バイ・ブロー」がギター弾きの教本であると言っていたが、本作はまさしく映画における教本だと 言えるんじゃないでしょうか。 現に僕は、本作を観てから今までの表面的な視点でしか評価できなかった映画を、もっと、より深く自分の中の価値観が一皮向けた(成長した) 視点で評価できるようになった気がした。 それで、本作以降、本当の意味で映画にのめり込むようになったと思う。 学習したのは、①実像と虚像の世界(見えているものと実際の違い)、②カメラアングル(見せるものと見せないもの)、③映画人の苦労、 ④出演者の一人に共感できるかできないかじゃなくて受け入れることから始め、その人を好きになることの方が大切であること。⑤などなど と、書いているときりが無いほどいっぱいある。 そのように、本作はトリュフォー監督の映画にかける愛情・情熱が120%詰まった間違いなく映画史に残る傑作だと思う。 大好きなシーンは、注文した文献の小包を開けると、恐らく監督の敬愛しているであろう ベルイマン、ロッセリーニ、ゴダール、ヒッチコック、ハワード・ホークス等といった巨匠達の名前がパラパラと出てくるところ。 また、フェランの夢の中の白黒映像で少年が『市民ケーン』の写真を杖で盗むところ。 そして、好きなセリフはアルフォンスの「女は魔物か?」が、自分に置き換えてみても、生涯忘れられない名セリフとなった。 以上の通り、映画ファンを語るなら『ニュー・シネマ・パラダイス』を観る前に、ぜひとも観ていただきたい珠玉の一本だし、面白いか面白くないかを抜きにしても 観て損はないと思いますよ。もしかしたら、新しい発見があるかも?ただし、くだらないコメントはやめて下さいね。 ちなみに、監督役は似てるんじゃなくて、トリュフォー監督本人でしょ。 【Fatman】さん 9点(2004-03-27 16:56:36)(良:1票)
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