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なんかテレビとかじゃ、エンターテイナー的なサスペンスホラーな印象で宣伝してました。「俺なにやった?」みたいな感じで、主役の刑事が赤い服の女性につきまとわれて、自分の存在があいまいになり、その真相は?みたいな感じで。はたしてその女性は幽霊か?みたいな感じで。その分、ちょっと期待もしたんですけど、でも、やっぱり結局、黒沢清の映画でした。つまり、普通のサスペンスホラーとは全然違いまして、この人の他の映画を観た人じゃないと、ちょっと期待とは違う感じになっちゃうんじゃないでしょうか。あと今回は怖さもそんなになかったかな~。あー、エンターテイナーな真相を絶対期待しては駄目です。底辺に無関心な社会などの現実の社会問題のデフォルメ的な表現や映画に含まれる深い意味を理解したりして楽しむ部分が大いにあって、単純にお話だけ追うと、やっぱり期待はずれになっちゃうかもしれません。俺は、所々、おもしろ表現があって、洗面器とか、シュワッチとか、そんなバカ全開って思わせてくれそーな所がおもしろかったのと、主役の人生を思うとかなしすぎる所が心にちょっときかたかな~。黒沢先生には今度は是非、年金問題や官僚の横暴をホラーにして描いて欲しいです。あわれな国民の叫びをよろしく。
【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-08-06 22:07:59)
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