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《ネタバレ》 呪怨シリーズの原点回帰作であり、もうギャグでしかない伽椰子を出さない点からもシリーズの中ではよくできた方だと思いました。時系列をバラバラにしたパズル的なのはいつもの呪怨なんですけど、そのエピソードの中には結構、コワ面白いものがあり、それにより、全体像を知りたがる推進力が効いてて、最後まで飽きずに観れました。1時間っての尺の長さも見やすさには丁度いいです。表現で良かったのは、冒頭の同じことを繰り返す女性。一瞬、笑いになりかけてからの、怖さってゆう笑いと恐怖のバランスが非常にうまい。そして、心霊とは、殺された事を受け入れられず、その意識がその場所にとりつくため、同じことを繰り返してしまうとゆう幽霊の解釈が、僕的には非常にしっくりくるため、この表現、ある意味、現実感があって、あの怖さを全く感じない声のトーンといい、とても良かったです。クライマックスの猟奇殺人シーンは、子供も容赦なく殺されるので、観る人によっては嫌な気持ちになって抵抗を感じると思いますが、僕は呪怨シリーズで怖さを追求した監督の手腕としては、正解だと思います。霊による怖さだけではある程度、限界があるため、本当に人が犯してしまうダークな部分が怖さに絡んでくるってのは、必要なんじゃないかと。あの嫌な感じ、それもまたホラーに必要なピースの一つだと僕は思うのです。それを逃げずにしっかり描いた点は、評価できます。ただ、これはしゃーないかもしれまんが、トシオがカメオ出演していますが、伽椰子を出さないなら、あれはいらんかったかなー。サービスなんだろうけど逆に冷めちゃいました。全体的にはゾクゾクくる怖さはイマヒトツなんだけど、退屈ではなかったので、可もなく不可もなくといった所でしょうか。
【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-11-24 17:55:08)
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