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《ネタバレ》 ちょっと前にありましたよね、スペインの教会の壁画をおばさんが修復したら、トンデモな絵になってしまい、世界の失笑を買ったんだけど、その後、その絵を見るために多くの観光客が殺到し、逆に人気者なってしまったってゆーやつ。世界は不思議です。何が価値を持つのか、全く予測不可能。逆にいいとか普通にあったりして、いやその逆がまたいいとか、糞でも何でも、発想を変えるだけで、素晴らしいとか判断されたりしてしまいます。で、この映画、そんな価値観についての映画です。それもストリートアートとゆうものを扱ったドキュメンタリー。監督はバンクシー。僕はストリートアートもバンクシーも聞いたことあるくらいで、さっぱり知らなかったんですけど、いやー、こんな世界観が実際にあるんですね。お恥ずかしながら、全く知らんかったです。違法行為である街の落書きが、そんな凄い事になっていたなんて。で、そんな中で最も有名なものが、バンクシーってゆう名前以外、顔も声も全く不明である、謎の人物。芸術テロリストの異名をもち、有名な美術館に勝手に自分の絵を飾ったり、パレスチナの壁に、命の危険も顧みずに絵を書いたり、世界的に話題になるような行為を次々やっていたらしい。全然、知らんかったです。世間の話題に疎くてすいません。で、そんな彼が作ったドキュメンタリー映画がこれ。しかも自分のじゃなくて、そんなストリートアーティスト達をビデオで撮り続けたおっさんのドキュメントです。映画を鑑賞してまず思ったのは、よーできた話やなーってこと。あまりにもよく出来すぎているので、これ、フェイクじゃないの?って思ってしまうくらい。ラストはびっくりする事実を知ることになり、いやマドンナが一番びっくりしてるかも。でも、これって日常でもたまにあるなーとも思いました。例えば、高級食材とか使って作る料理とか。どこそこのあんま取れない卵使ったチャーハンとか、よくテレビで紹介されたりしてるけど、普通の卵使った料理とかとの味の違いとか、本当のところ、わかる人っているのかなー。そもそも、そんな貴重価値の食材がおいしいってゆう根拠ってなに?とか。普通に安い食材のほうがおいしいかもしれんし、調理の具合で、味なんて色々変わるし。味なんて人それぞれだし。それって誰かが価値をつけたから、おいしいように錯覚してるだけじゃないの?とか。実際、僕も高級焼肉屋と食べ放題の肉屋に両方行くけど、本当の所、食べ放題の方が、おいしいって感じもあるし。映画の中で、アートは洗脳って言葉があるけど、まさに世の中の価値観なんて、それによって成り立ってるものが結構あったりしますよね。本当にそれって自分自身が何者かの影響を受けずにいいと判断したのか?そんな事を色々考えてしまう映画でした。
【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-11-18 13:33:19)
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