望郷(1937) の 六本木ソルジャー さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ホ行
 > 望郷(1937)
 > 六本木ソルジャーさんのレビュー
望郷(1937) の 六本木ソルジャー さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 望郷(1937)
製作国
上映時間94分
劇場公開日 1939-02-15
ジャンルドラマ,ラブストーリー,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 今回が初見であり、特に思い入れがある作品ではない。
ジャン・ギャバンという俳優についてもよく知らずに鑑賞。
ストーリー自体は大したことがないが、古臭い作り、設定、雰囲気が逆に新鮮に感じられた。
それぞれの愛憎や嫉妬が渦巻き、それらによって悲劇を引き起こすという流れもそれほど悪くはない。
現在のアルジェリアの首都アルジェのカスバでは王様かもしれないが、カスバから街へ出ることができないという、力を持った無力の男という物悲しさも伝わってくる。
街へも自由に行けないのだから、フランスへ戻るということは夢のまた夢なのだろう。
彼の苛立ちから、うっくつした重々しい想いが感じられる。
ストーリーの鍵となる女性との関係や、邦題のタイトルである望郷への想いがじっくりと描かれていない点が本作の難しさだろうか。
じっくり描けば良い場合もあるが、逆に描かないことによって観客に何かを感じさせるという場合もある。
本作がそういう効果を狙っているのかどうかはよく分からないが、描かなくても様々な想いというものは本作から伝わってくるようになっている。
故郷やパリを想起させてくれる女性である「ギャビー」の名前を叫ぶセリフ一つだけで愛する女性に対する想い、故郷に対する想いが痛いほど心に刻まれるのではないか。
おばさんの歌からも同様のものを感じられる。
夢に描いた想いは叶わずに消えていく、“現実”ともいえる哀しさがどこか切ない。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-30 00:48:28)
六本木ソルジャー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-05-14ブルーバレンタイン8レビュー6.87点
2011-05-09アンノウン(2011)6レビュー5.78点
2011-05-03塔の上のラプンツェル7レビュー7.50点
2011-05-03SOMEWHERE7レビュー6.69点
2011-05-03ブンミおじさんの森4レビュー5.07点
2011-04-23デュエリスト/決闘者8レビュー6.83点
2011-04-23戦場にかける橋6レビュー7.20点
2011-04-23勇気ある追跡6レビュー6.08点
2011-04-23エンジェル ウォーズ6レビュー5.70点
2011-04-23イリュージョニスト(2010)7レビュー6.92点
望郷(1937)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS