踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! の 六本木ソルジャー さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
 > 六本木ソルジャーさんのレビュー
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! の 六本木ソルジャー さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 途中まではそれほど悪くはなかった気がする。
しかしながら、「リーダーがいない組織が最強の組織」「自分たちの判断だけで勝手に行動し始める組織が最高の組織」といったようなあまりにもバカらしい展開に呆れてくる。
一人の刑事が勝手に動くのは許容できるが、SATという組織が勝手に動くのは許容できるレベルを超えている。
「俺たちも自分の判断で来た」と得意げに語る姿を見て、唖然としてしまう自分の方がおかしいのだろうか。
警察組織とは異なる新しい形態の組織を対抗軸としてきちんと描き込めれば、誰もバカにはしないと思うが、リストラされた普通の5人の男が適当に動くような稚拙な組織では呆れるだけだろう。
このような幼稚な組織ともいえない組織に警察組織が振り回されるため、余計に腹が立ってくる。
警察はそれほど愚鈍ではないはずだ。
脚本家はきちんとした組織に属したことはあるのだろうか。
最強の組織は“軍隊”であることが分かるはずだ。
真矢みきの存在自体は悪くはなかったが、リーダーシップと傲慢さを勘違いしているキャラクター設定に問題があったようだ。
兵隊がきちんと兵隊をやってくれればよかったが、所轄の刑事が兵隊ではなく、自分の命令を聞かないことを分からなかったことが真矢の失策だろう。
頭の切れが良く野心家という設定の割には、責任問題を回避することに躍起になる設定もいただけない。
意味もなく各所を封鎖したり、拳銃をもって人質を抱えている者・刑事に発砲した者に対して発砲を許可しないというのは、事態を悪化させるだけであり、頭の切れが良いとは思えない。
むしろこちらの方が、責任問題が発生するのではないか。
それにしても、SATに囲まれた犯人が、人質を抱えながら白昼堂々にどこかに消え失せるという展開に誰もおかしいと異議を唱えないのだろうか。
映画は会議室で作られているのではないのか。
真矢みきから室井に代わって、皆が勝手な行動を取り始めるのも違和感がある。
責任を取ることも確かにリーダーの仕事だが、状況を冷静に判断して的確な指示を出すこともリーダーの仕事だろう。
専門家ではないので自分も偉そうなことは言えないが、組織論やリーダー論を語っている割には、お粗末なほどにメチャクチャな仕上りになっている点は大きな減点材料とならざるを得ない。
六本木ソルジャーさん [DVD(邦画)] 2点(2010-07-17 23:09:41)(良:1票)
六本木ソルジャー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-05-14ブルーバレンタイン8レビュー6.87点
2011-05-09アンノウン(2011)6レビュー5.78点
2011-05-03塔の上のラプンツェル7レビュー7.50点
2011-05-03SOMEWHERE7レビュー6.69点
2011-05-03ブンミおじさんの森4レビュー5.07点
2011-04-23デュエリスト/決闘者8レビュー6.83点
2011-04-23戦場にかける橋6レビュー7.20点
2011-04-23勇気ある追跡6レビュー6.08点
2011-04-23エンジェル ウォーズ6レビュー5.70点
2011-04-23イリュージョニスト(2010)7レビュー6.92点
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS