Mr.インクレディブル の マイカルシネマ さんのクチコミ・感想

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Mr.インクレディブル の マイカルシネマ さんのクチコミ・感想
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傑作コミック「ウォッチメン」を髣髴とさせる設定、犯人の能力に加え、後半では「スパイダーマン2」を意識したシーンが見受けられるなど、監督は相当アメコミ好きなんだなぁ、と思わされる。脚本は能力の活かし方だけでなく、伏線が秀逸で、ダッシュの「じゃ、誰も特別じゃないんだ」というセリフが後のシンドロームの「スーパーヒーローは必要なくなる」というセリフにリンクしたり、公園でのロング・パスがラストに繋がったりと、非常に芸が細かい。個人的にはボブの怪力が、家族と戦う場面になると、より逞しく映るのが印象的だった。後半になってヘレンの活躍が顕著になっても彼の存在感が薄れないのは「家族で力を合わせて戦う」という設定を最後まで見失わないからだろう。そしてピクサーお馴染みの魅力的な脇役も健在。とくに監督自身が吹き替えを担当したエドナ・モードは無茶苦茶いい味を出している。「あなたはイラスティ・ガールでしょ!」とヘレンを励ますシーンが最高だ。「部外者」であるブラッド・バードが監督を務めたことで、ディズニーらしくないシーンが見受けられるのも好感が持てる(シンドロームに同情する人が多いのはオタクが多いから?)。デザインに関しては、パペットじゃないかと思わされるようなリアルな影と金属光沢に驚かされたものだ。しかし、80年代のコミックが元ネタにもかかわらず、エポック・メイキングと言われてしまうのはまだまだ映画がヒーローの概念に疑問を投げかけることも出来ずにいるということか(「バットマン・ビギンズ」は政府公認ヒーローではないのがミソ)。早いところ「ウォッチメン」を映画化してアメコミの世界観に追いついて欲しい。
マイカルシネマさん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-10 21:49:38)(良:1票)
マイカルシネマ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2019-07-13トイ・ストーリー49レビュー6.65点
2007-03-29映画ドラえもん のび太の新・魔界大冒険 7人の魔法使い7レビュー6.63点
2006-11-20ディパーテッド5レビュー5.98点
2006-10-28プリティ・ベビー6レビュー6.31点
2006-10-28DEATH NOTE デスノート(2006)7レビュー5.69点
2006-10-24DEATH NOTE デスノート the Last name9レビュー6.44点
2006-10-09バトル・ロワイアル 特別編4レビュー6.16点
2006-09-25四日間の奇蹟5レビュー4.93点
2006-08-24グリム・ブラザーズ/スノーホワイト(1997)5レビュー5.10点
2006-07-30学校の怪談6レビュー4.82点
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