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前作では悪趣味ながらも「強国」アメリカと「輝かしい」青春時代を皮肉る強烈なメッセージ性を見せていたが、本作では監督の悪趣味な面だけが誇張された作品となってしまった。内容は透明人間のVFXをひたすら見せるだけの中身のないストーリー。「透明になることで人間の愚かな本質まで露になる」というテーマならば相当なブラック・ユーモアの効いた作品だったのだが、ケビン・ベーコンの演技は今ひとつサイコになりきれておらず、おまけに単純な娯楽映画として作ってあるために見事に失敗している。ラストの脱力加減は「ロボコップ」からは想像もできないほどだ。監督はひょっとしたら本当にもう一度ラジー賞を取りたかったのだろうか。
【マイカルシネマ】さん [地上波(吹替)] 3点(2005-06-03 23:08:53)
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