| 作品情報
レビュー情報
猟奇殺人という題材を武器にここまで犯罪を批判している映画はおそらくないでしょう。
殺人現場と6日間降りしきる雨、そして陰鬱な犯罪都市がダークな雰囲気をどれも邪魔することなく作り出すのに成功しています。なによりも、犯人役のケビン・スペイシーがレクター博士なみの怪演で魅せてくれますし、サマセット刑事が犯人の心理状況と重なってしまうという設定も絶妙でした。衝撃的なラストも犯罪が犯罪を生むというテーマを見事に表していました。事件が解決したところですべてが解決するわけではないとも言い表しているのです。「羊たち」のジョディー・フォスターが尊敬するのも納得の1本でした。 【マイカルシネマ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-07-10 12:52:21)
マイカルシネマ さんの 最近のクチコミ・感想
|