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劇場で見られなかったのが残念だが、デジタル修正されたものを見ると、改めてこの映画が映像、美術、音楽、どれをとっても非常に斬新な映画だったであろう事を実感させられる。むしろ、本作を見た後だと後続のシリーズがやや古臭く思えてしまうくらいだ。当初、B級怪物映画として書かれていた脚本がSFホラー史上の不朽の名作になることなど誰が予想しただろう。繭のシーンは2作目に全く思い入れが無いのですんなり受け入れられた。リプリーの絶望感を表現する上では効果的だったと思うし、「緊迫感が削がれる」というのも2作目で犯している似たような失敗よりはまだマシだろう。イアン・ホルムは以外にも数多くのSF映画に出演しているが(「未来世紀ブラジル」、「フィフス・エレメント」)、やはり一番美味しい役どころなのは本作だろう。オリジナル同様の満点。
【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-03-31 11:17:27)
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