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この映画を見て以来、ヨーロッパ映画を景色に注目しながら見るようになった。ロード・ムービー3部作の最終章にして間違いなくロード・ムービーの一つの到達点だろう。これはもう映画の中の時間に身を任せてゆったりと見るべき映画。一度その流れに乗せられると終わるのが非常に勿体無く思えるこの感覚は映画でしか体験できない。製作は脚本よりも撮影重視だったというが、それは芸術家が一度は抱く夢ではないだろうか(この後、小説の映画化である「アメリカの友人」を撮るが)。これ一作あればヴェンダースは誰にも嫉妬する必要が無い、そう思える映画だ。
【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-28 22:39:46)(良:1票)
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