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レビュー情報
《ネタバレ》 これぞ群像劇! その面白さを満喫できました。もっとも好きなシーンは、それぞれ切羽詰まった状況にある主人公たちが、エイミー・マンの「Wise Up」を口ずさむシーンです。町ですれ違う人、レストランでたまたま隣のテーブルに座った人にもそれぞれの人生があり、それぞれの悩みがある。そして、それぞれの人生の積み重ねとして、私たちの「社会」は存在し、動いている。あたりまえのことだけど、そういう「社会」というものに対する想像力を、見事に映像化してくれた作品であると思います。そして、どん詰まりの状況のなかで降ってくる「カエル」の不条理さ! でも、その不条理さが、ほんの少しだけだけも前に進んでみようという気持ちを抱かせてくれる。こんな芸当は1回限りでしょうが、その1回を見事にやり遂げたポール・トーマス・アンダーソン監督は本当に天才だと思いました。
【ころりさん】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-03-09 22:32:50)(良:2票)
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