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《ネタバレ》 エリック・ロメールの「六つの教訓物語」シリーズ第2作。
ストーリーの核は、要するに、主人公のベルトランはシュザンヌのことを内心馬鹿にしてたのだけど、実はシュザンヌにとってはギヨームとベルトランの二人っていうのはただの遊び友達にしか過ぎなかった、ということらしい。 正直のところ、最後まで観てこの主題・ストーリーにはさほど好感も共感の念も湧いてこなかった。ギヨームの、女に対する利己的な態度や、シュザンヌがギヨームの態度をすぐに許して早くもギヨームの腕の中にいるところとかも、ダメだこの女って思っちゃう。 けど、この映画のシュザンヌのように、沢山の男に好かれたいという願望をもっている女の人って結構いると思う。自分の周りに、私のことを好きでいてくれる男がいればとりあえずは安心っていう人。そういう人って周りに対しては結構愛想がよくて、本気で交際を迫られてもハッキリ断らずにはぐらかして、いつまでも自分の傍に置きたがったり(キープ君ってやつ)、シュザンヌのようにちょっとは好きっていうだけで意味もなく寝ちゃったり、奢ってあげちゃったりしてしまうんでしょうね。 そう考えると、最後のシーンで男にクリームを塗らせるシュザンヌは、あれはまさに至福のひと時なんだろうなぁと思う。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-12-15 23:52:12)
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