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《ネタバレ》 3時間はさすがに長すぎ。
舞台は1960年代後半のパリ。監督のフィリップ・ガレル自身の実体験なのですが、何もこんなに多くの出来事を詰め込まなくてもと思ってしまい、要所要所だけにしておけば2時間くらいでまとめられただろうなというのが観終っての率直な感想です。 ストーリーはタイトルから想像するに、主人公のラブストーリーが繰り広げられるような気がしましたが、むしろ人間ドラマ的な感じの中にスパイスとして恋物語を組み込んだようにも見えます。 主人公のフランソワがリリーという女性に出会い二人の間に恋が芽生える場面は、さほど時間もかからずに深い仲に進展してしまうので、お互いが惹かれ合うまでの過程があまり丁寧に描かれていないように思えるかもしれませんが、二人の仲が発展していくのが驚くほど自然で上手に描かれていて、ここはとても良かったと思いました。 ところで、この映画のモノクロ映像なのですが、光の匙加減の調整を一切行わずに撮られているように見えます。 昼の室内のシーンの時は、陽の光が強すぎて物の輪郭や凹凸がわからないほどの明るさの中で撮られている一方、夜のシーンでは、炎や月の光くらいしか光源がないんじゃないかと思わせるくらいの映像が続いていたのですが、こんな環境でもストーリーに関係する物や人は意外なまでもしっかりと捉えられていて、何の問題もないどころか、かえってリアリティーのある映像に仕上がっていたのが凄いと思いました。 蛇足ですが、字幕が見辛い時が多くあり、白地に白の文字で字幕が出ることがかなり多く、もう少し配慮が欲しかったです。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-02-21 01:32:20)
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