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《ネタバレ》 ついに見ました“盆踊り”!なんと私が借りたそのレンタル屋さん、御丁寧に“店長のおすすめ”なるラベルが貼ってあり、レジに持って行くのを躊躇してしまいましたが、思い切って借りてきました。この映画、私は大好きです。完全に“狙ってます”。確信犯です。アホな映画を作ろうとし、アホをとことん追求し、完璧なまでにアホ映画として仕上がっている本作を誰が否定するでしょうか。夜のドライブなのに昼の映像を織り交ぜるテキトーさもよし、チープなセット(明らかにロケではなくスタジオのセット)もよし、夜の帝王の一点を見つめる演技もよし、です。闇の女王を夜の女王と間違える字幕なんかも字幕制作に携わった人のヤル気のなさが伝わってきて実にいい味だしてます。この映画の日本語タイトルといい、まさに日米合作のおバカ映画と言えるでしょう。しかし、全てにおいてがテキトーというわけではないのです。本作のメイン、それはやっぱり死霊たちの裸踊りに尽きます。見て下さい彼女らの裸踊りを。どう見ても素人のなせる業ではありません。最後、“羽飾りのために命さえも捨てて殉じた女”のダンスはスゴイです。だって、乳首が円を描くようになんて踊れませんよ普通。さすが、大トリを務めるだけの事はあるな~と実感しました。やっぱりこの映画、ダンスがメインなだけあってそれだけは手を抜けないという監督の映画制作へのこだわりを感じさせます。どうしても単調になりがちになってしまいそうですが、所々に傍観者の会話を挟み飽きさせないよう配慮がしてあったり、側で踊りを見ていたカップルの人間模様も最後まで目が離せずきれいにエンディングを迎えるところなど、ただのアホな映画とは一線を画くような気がします。コメディ映画によくあるように、ギャグをとばして笑いをとることは誰にでもできます。しかし、ギャグを言わずしてこれほどまでに笑いをとった映画が他にあったでしょうか。ここまでアホに徹した映画を褒め称える場合、10点を与えるのはナンセンスであります。もちろん監督も10点なんか望んでないに決まってます。この映画を賞賛するならば、やはりこの点数しかありません。みんな脱力感に襲われるとか書いてるけど、私はこの映画を見て元気が出ましたよ。・・・・・しかし、もし予備知識なしで映画館にカネ払って見に行ったら、マジギレするだろうな~~。
【もっつぁれら】さん 0点(2004-06-12 01:57:48)(良:4票) (笑:7票)
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