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《ネタバレ》 この映画のいいところは、ズバリ最後の別れのシーンです!このシーンは最高にイイですねぇ。今、この世を生きる自分があんなにキレイな別れ方ができたらどんなに幸せか。別れ際って大事だなぁとつくづく思い知らされました。
「ナウシカ」と同じく、一人の人間(又は、一つの国家)が強大なパワー(権力も含む)を持つと、たいていの場合ロクでもないことが起こるので、そのような余計なパワーが世の中に存在するのならそんなものは誰にも持たせない方が良い、というメッセージは本作でも訴えられていますね。 さて、この映画にこの点数をつけた理由は、明らかに子供向けの映画だからです。私のように二十歳を過ぎた大人が、初めてこの映画を見て素直に感動できるかを考えると、ちょっと疑問ですが、子供の頃にこの映画を見れたら良かっただろうなぁという気持ちはあります。 自分より前にレビューした方がおっしゃられている通り、子供の頃に夢中になってやったRPGで天空城とか出てきてワクワクしたことがあるので、この映画の影響だろうと考えるとちょっと複雑な気持ちがしないでもないのです。 声優についてですが、さすがプロの声優は違うなぁということを「千と千尋~」や「もののけ姫」を見てから実感しました。しかし、それが本作の良い所であり悪い所でもあるのだと思います。パズーの声もシータの声も確かに上手い。しかし、よく聴いてみてください。あれはどう考えても“子供向けの声”なんですよ。 宮崎映画というのは、子供も楽しめてなおかつ大人にも受け入れられるところにその良さがあるわけで、本作の場合、声優のその並外れたテクニックによって大衆性を欠いてしまい子供向けのアニメに成り下がっているような気がするのです。 本作のような“いかにもアニメの声”というのは観る人を選ぶことに成り兼ねません。これからも、宮崎監督が子供から大人まで楽しめる“万人向けの映画”を作るつもりであるならば、程よく経験のある役者を起用するのも間違いではないのかも・・・という気がしました。けど、キムタクはないだろ。キムタクは!('04.12.2追記)スミマセン。キムタクは結構ハマってました。良かったです、ハイ。 【もっつぁれら】さん [DVD(邦画)] 5点(2004-11-27 22:36:48)
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