ブレイド(1998) の ザ・チャンバラ さんのクチコミ・感想

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ブレイド(1998) の ザ・チャンバラ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブレイド(1998)
製作国
上映時間120分
劇場公開日 1999-05-22
ジャンルアクション,ホラー,SF,シリーズもの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 シリーズが3本も作られ、テレビシリーズ化までされた作品だけあって、ブレイドのキャラが魅力的です。日本刀を振り回し、もう片方の手では銃を乱射、黒コートにサングラスの出で立ちでカンフーを決めるという、男子の憧れの結晶のような素敵なキャラクター。彼が登場するナイトクラブの乱闘は、その素晴らしすぎる武装とアクションに大興奮でした。そのかっこよさは「リローデッド」のモーフィアス、「アンダーワールド」のセリーン、「リベリオン」のクラリック達に受け継がれましたが、やはり最高なのはブレイドです。このキャラはウェズリー・スナイプスが演じたことが最大の強みで、この人はベルリン映画祭主演男優賞受賞者にしてマーシャルアーツの達人(12歳ではじめ、空手は5段の腕前)、動ける役者がアクションをやったことで、後続のキャラ達にはない凄味や説得力があります。また、まるでマフィアのようなバンパイア社会の作りこみも面白く(「アンダーワールド」に丸パクリされましたが)、バンパイアは何百年間も人間社会を裏で牛耳っており、警察権力も掌握しているため人を殺しても事件にならないという設定には、「我々が知らないだけで、この社会の裏側ではバンパイアとブレイドが戦っている」という他のアメコミ作品とは違った感覚があって新鮮です。ブレイドは社会から外れた無法者であり、警官に暴力行為を働くは、襲ったバンパイアから「活動資金がいる」と言って金品を奪い取る(ヒーローものに付きまとう活動資金の謎をうまくクリアー)はのやりたい放題。こうしたブラックな面も魅力的なのです。。。と、見るべきところは多いものの、お話の方がイマイチどころかイマニぐらいなのが残念。夜のシーンばかりでブレイドがデイウォーカーである設定がまったく活かされておらず、「ヴァンパイア最期の聖戦」のように、お休み中のバンパイアのアジトに襲撃をかけ、日光の下に引きずり出すという気の利いた展開があってもよかったように思います。またバンパイア社会にしても、チンピラを従えたフロストがいとも簡単に下克上できてしまうのでは、せっかくの設定が死んでしまいます。ブレイドと母親のエピソードはなくてもいいぐらいに印象に残らないし、フロストが血の神を蘇らせようとする動機は説明不足です。ついに蘇った血の神も意外と簡単に退治してしまい、計ったように尻すぼみに盛り下がって映画は終了してしまいました。
ザ・チャンバラさん [DVD(字幕)] 5点(2009-09-21 19:43:01)
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投稿日付邦題コメント平均点
2018-07-30IT イット “それ”が見えたら、終わり。5レビュー5.60点
2018-07-17オールウェイズ4レビュー6.46点
2018-07-09黒い家(1999)7レビュー4.31点
2018-07-09ストリート・オブ・ファイヤー4レビュー7.43点
2018-07-04復讐するは我にあり7レビュー6.67点
2018-06-26愛と死の間で3レビュー4.85点
2018-06-26スイッチバック4レビュー6.00点
2018-06-22ゴースト/ニューヨークの幻8レビュー7.02点
2018-06-22ビバリーヒルズ・コップ26レビュー6.23点
2018-06-18危険な情事7レビュー6.47点
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