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《ネタバレ》 資本主義と共産主義の対比を難しく考えさせることなく非常にシンプルに解り易くした事が本作にとっては余計な事を考えずに楽しめるという意味では良かったと思うし、所々でビシッと印象に残るいい台詞が挿入される脚本は顔触れを見ると流石と思わされます。ニノチカが3人組の前に初めて登場して暫くはまさにイメージ通りのグレタ・ガルボ。その伝説の大女優グレタ・ガルボの表情に変化が生じていく様子と、同時にバリバリに共産主義で固めたニノチカの心に変化が生じていく様子を同時進行で見せる。序盤からいい味を出していた3人組が中盤にその存在感が薄れてしまうのが残念ですが、帰国後のニノチカと再会した3人組の楽しそうな夕食と祖国にある息苦しさを感じさせる場面がいいですね。「思い出までは検閲できない」という台詞が特に心に残りました。
【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-06 20:48:06)
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