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《ネタバレ》 大沢たかおは、こういう悲壮感あふれる役柄が多いのだが、大体どの出演作でも同じ演技がみれるので、すこし食傷気味である。全体を通してしまりのない印象だが、基本的にプロットの説明が不足しているので、緊迫感があまりない。なぜ三人しかいないステルスの残骸をとりかこむ圧倒的多数の北朝鮮スパイたちが夜明けまで攻撃してこないかの理由が、ロケット砲は明かりがないと照準があわせられないからだと説明されているが、一刻をあらそう現場でその答えはないだろうと思う。また助けにきたヘリコプターが救助を断念するくだりがあっさりすぎてダサい。もっとねばれ。それと、戦争カメラマンとして反戦を訴えていた主人公が、結局最後に自分の子供を守るために銃をとるわけだけど、「家族を守りたい」という理由で戦う人がいるから戦争は終わらないのだと個人的に思うので、この思想的な転向が一番いやな感じをうけた。このカメラマンの態度に違和感を感じない人が多いのであれば、戦争がなくならないのも当たり前である。
【wunderlich】さん [DVD(邦画)] 1点(2009-01-06 09:34:22)
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