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稲垣五郎主演のテレビ版を一緒に見たうちの奥さんが、「吹越満の要蔵が怖い」などと言うので、すかさず「努のほうが100倍こえーよ」と言ってやった。ということで、77年劇場版をレンタルして二人で見た訳だが、やっぱり努の要蔵は怖かった。奥さんも納得の演技だ。村人を次々と手にかけるシーンの山崎努は、圧倒的な狂気で画面を支配している。目を覆いたくなるような惨状が繰り広げられているのに、見ている我々は目を逸らすことができない。そして、満開の桜の下を駆け抜けるシーンは、邦画で最も美しいシーンなのではないだろうか。監督の演出手腕は見事というほかない。
【センブリーヌ】さん [DVD(邦画)] 7点(2004-11-08 03:14:41)
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