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《ネタバレ》 部類:プロパガンダ映画。ソ連共産党の正当性を人民に再認識させる目的で作られたと思う。
点数の理由:つまらない映画。ああ、時代劇やってんだな~と言うにしては、感情の入れどころがない。ただ事実をドキュメント的に綴っただけのものである。だいたいこんな映画旧ソ連の人だって面白くなかったと思いますよ。点数をあげたのは、音楽が良かったからです。シュニトケが作曲した音楽は、社会主義リアリストの衣を被ったヒューマニスティックなものである。この映画でも、シュニトケ・ファンなら唸るような曲作りをしている。しかもシュニトケの音楽は入手困難だ。この音楽もCDで入手可能になったらランクが3点に下がるかも。 それにしても内容は平凡。一体これは教育の為のフィルムかニュース映画を間違って一般の映画館に出したものだろうと思ってしまう。ただ、ロシヤらしく映像は綺麗だ。 内容を詳解すると、議会が大もめになっている所から始まる。ブレスト条約によるドイツ帝国との和平は、ロシヤにとって屈辱だったからだ。バルト3国やウクライナを失い(これらは劇外でドイツ帝国の崩壊で独立してしまう。その後再びソ連に組み込まれ、ロシヤの属領にされてしまうのだ)、しかもブルジョワ政権との和平である*1。スピリドーノワ女史率いるSR等はこれに反対、議会で多数を得られないと見るや、ドイツ挑発を決意。ドイツ大使を暗殺し、一時的に軍事的に優勢になる所までは成功したが、会議場でSR党員全員が逮捕され、この時点で事件は終わったと見ていい。が、この映画ではご丁寧にもボリシェヴィキ支持各党首演説でクライマックスを迎え、そして軍事的にも反対者を鎮圧させて終わる。 *1レーニンは元々世界革命主義者だが、政権を取るに際し一国革命主義者に鞍替えした振りをした。その際、ボリシェヴィキ党内の世界革命派としてトロツキー一人を孤立させた。なお、トロツキーはレーニン死後、党の人物から抹消されていて、この映画ではあたかもボリシェヴィキには世界革命主義者なんていなかったのように描かれている。 【おおしまけんいち】さん 4点(2004-06-13 01:21:13)
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