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《ネタバレ》 この監督の作品は結構観たはずなのに本作は観ていませんでした。
パロディ感がしないこともありませんがオリジナルですね。ストーリーとしては結構ベタではありますが、そこを逆手に取っていると言うか、お約束感溢れる展開ながら全然気にならない。次から次に繰り出されるお笑いネタがことごとく楽しめました。ゴールデンラズベリー賞の5部門でノミネートということですが、いやいや微に入り細に入りハイレベルなコメディだと思います。 台詞が多いですね。残念ながら英語はイマイチな私。もしネイティブに理解出来ていれば、飛び出しまくるスラングに楽しさ数倍であること間違いなしかも。音楽もまた然り。全体的にBGM少なめの作品で、特に始めのうちは妙に静かな時間が流れて行くので期待外れ感が起きそうになるものの、ここぞと言うところで挿し込まれる楽曲がことごとくお洒落でカッコいい。全曲コンプリートしていればこれまた楽しさ数倍ですね。 そして、なんと言ってもクオリティがハンパない女装。細マッチョな男がグラマラスな女になり切る。そして黒人が白人になり切る。コンプラ的には結構強力な攻めに次ぐ攻め。でもそこがまた好感度高めてます。この女装、ホントに特殊メイクだけなんでしょうか?VFXなし?見事です。過去作にも「ビッグママ・ハウス」とか「ミセス・ダウト」とか有名作品は数々ありますが、本作は女装映画の新境地を感じさせてくれました。ネタじゃなくて、かなりマジな仕上がり。素晴らしいです。 始めのうちはイマイチ乗れなかった本作。でも、スロースターターさながら次第にヒートアップしてきて、観終えた時には大満足で迂闊にもホロリとしてしまったぐらい。思いがけない佳作でした。 ちなみに、邦題は痛しかゆしと言うか仕方ないところですかね。直訳はかなり難しい感じ。監督繋がりでの営業的ネーミングですが、結果オーライと思いました。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-10 21:22:27)(良:1票) 《新規》
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