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《ネタバレ》 細かく捉えてみれば説明不能で理解不能な部分も多々ありますが、それら総てひっくるめて強引に貫き通すという韓国映画ならではのパワーを感じました。「息つく暇のない」とか「手に汗握る」という表現がピッタリの作品ですね。そう、社会派作品とかヒューマンドラマの香りを醸し出しつつも、背景とか具体とか顛末とかあれこれ考えたら楽しめない思いっきりエンタメに振り切った作品として観るのが正解かと。
ただ、そうは言っても鑑賞後の悲壮感は否めず、結局自死を覚悟した主人公は数名の警察官を道連れにしただけで何も遺すことは出来ず、遺したことがあるとすれば局の上層部や関係する政府機関への理不尽なお手柄と、道連れにしてしまった警察官の遺族からの激しい憎悪。身から出たサビと言ってしまえばそれまでながら、犯人じゃないけれど「すまない…」じゃ本当に済まない。主人公にも犯人にも全く同情や感情移入は出来ない、只管虚無感だけが残った作品でもありました。 あくまでも作品の勢いと演出、そして出演者の演技を楽しむエンタメ作品としての8点献上です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-02-15 11:05:23)
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