シェイプ・オブ・ウォーター の タコ太(ぺいぺい) さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > シェイプ・オブ・ウォーター
 > タコ太(ぺいぺい)さんのレビュー
シェイプ・オブ・ウォーター の タコ太(ぺいぺい) さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 シェイプ・オブ・ウォーター
製作国
上映時間119分
劇場公開日 2018-03-01
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ファンタジー,歴史もの,ロマンス,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 公開から早6年余り。気になっていながら何故か縁がなく、遅れ馳せながらアマプラにて鑑賞しました。そして、そのタイムラグがあってこそ、尚更に現代的な愛が語られる大人のファンタジーとして受け止めました。

全編を通じてフィルターの如くヒロインを覆う緑色。そこに落とし込まれる血の赤、映画館のドアの赤、終盤になって変化するヒロインのカチューシャ(ヘアバンド?)の赤、ラストシーンのヒロインのオーバーコートの赤。更には異形の生物の発する青い光。それぞれに象徴的な色使いの妙ですね。

そして、これもまた全編を通じて細密に描かれる60年代。それは背景であったり大道具小道具であったり映像であったり音楽であったり家族の風景であったり。作り手の拘りの極みと言ったところでしょうか。勿論そこにも象徴的な意味合いがそれぞれに込められている。

異形の生物(個人的には塩水の矛盾はあるものの「半魚人」というより「半両生類」と感じましたが)の造形も素晴らしく、異形でありながら深い人間性が込められ、所作も含め表情豊かに演じられているところには感動すら覚えました。

最初から最後まで大人のファンタジー、大人版「美女と野獣」或いは「人魚姫」として世相を反映しつつ語られる純愛の物語。傑作と称して間違いない作品に9点献上します。

1点マイナスの理由?ラスボス的存在の権力の象徴たる元帥閣下が、無傷のままに物語が終わったことがあまりに現実的でやるせなかったというところでしょうか。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-04-03 16:25:38)(良:1票)
タコ太(ぺいぺい) さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-18ツユクサ6レビュー5.50点
2024-11-17意のままに6レビュー6.00点
2024-11-15アニマル大戦争6レビュー6.00点
2024-11-15ペトルーニャに祝福を7レビュー7.00点
2024-11-15見えざる手のある風景8レビュー7.50点
2024-11-14ゴジラ(1954)10レビュー8.21点
2024-11-11みなに幸あれ6レビュー5.00点
2024-11-07妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク6レビュー5.33点
2024-11-06パーフェクション4レビュー4.00点
2024-11-04もしも昨日が選べたら7レビュー6.59点
シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS