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《ネタバレ》 予備知識がなかったので、冒頭のDVや激しいイジメから察するに、いじめられっ子が豹変していじめっ子への復讐に走り、更には自分に優しくしてくれた女の子を苦しめる暴力父をも成敗する、みたいな展開を予想していたら、いきなり推しバンドと女子高生とのツアーという展開。
だいたいからして、バンドメンバーと未成年の女の子のプライベートキャンプという設定には大いに引いてしまいましたが、当然の如くバンドメンバーの頭上には死亡フラグが林立し、お約束通りに血祭りにあげられていきます。更に、それに飽き足らず惨劇は続く訳ですが、その段階で真犯人は推測可能になりますね。 ただし、途中参加の遺族かつ刑事の逆恨みというのが無理やり感はあるもののドンデン返しとして用意されてます。このエピソードがないとかなり平板なストーリーだったかも。 グロシーンはそこそこありあますが、(あえて?それとも予算的に?)チープな、と言うか見ようによってコミカルな演出なので、キモさやグロさは殆ど感じないです。(あくまでも個人の感覚です) 「歪んだ愛」「究極の愛」がテーマなのでしょうか?いじめられっ子の思いは「愛」と言えば「愛」なのかも知れません。が、偏執的になればなるほど当然の如く「愛」も変質してしまう訳で、愛される方が愛する方に同期してしまったエンディングは、歪んだハッピーエンドとも言えるのかと。ただ、現実的に考えれば、彼は出血多量で死亡、彼女は途方に暮れて逮捕されるというバッドエンドでしょう。 大上段に構えているかの如きタイトルに「?」となりつつ、ヒロインの心の内側(小学校以来、しかも最悪の状況での再会にも関わらずいじめられっ子に同期していく心情)をもう少し丁寧に描いてくれればな、という残念さも感じての評価です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(邦画)] 4点(2025-04-19 10:12:19)
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