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公開から約1年後に見ました。1度目はわけがわからず、2度見てわかりました。サラは編集長ジョンの現在の恋人。だがジョンは最近サラと距離を置きたがっている。サラはフランスの別荘に後からジョンが来てくれるものと信じて待っているが、来る気配は全然ない。一方ジュリーはジョンの愛人の子(でしょう)。で、母はジョンに捨てられ亡くなっている。その愛人の子ジュリーが別荘でサラに出会って交流した、というのが映画の内容。だから殺人もすべて現実に起こったことです。サラが書き上げた小説「スイミング・プール」はその体験をつづった“私小説”のようなもの。おそらく未刊行のジュリーの母の小説も取り入れられていたであろう。だからジョンは刊行に難色を示したのです。そもそも映画中には「妄想」と受け止めさせるようなサインは一切無いのですが、これを「妄想」とも取りうると観客に誤解させたのは、公開時の配給会社の惹句によるものではないのでしょうか。この謎かけをなしにしてしまうと、この映画のストーリーはものすごくつまらなくなりますが、やはりオゾン監督はその辺の幻惑も映画の魅力として提示したのでしょう。(もちろん、サニエとランプリングの肢体も含めてね)
ちなみに、「すべて現実」という考えと同じ意見をネットで探していたら、井筒監督が「こちトラ自腹じゃ」でやはり「みんな現実」と指摘していました。 【satoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-22 11:30:28)
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