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《ネタバレ》 おう、これは良いもの観させてもらった。そういう気持ちになること間違いなしの何ともほのぼのした良い映画だ!なんてことのない父と母と赤ん坊の話なのに、これは面白い。まずは何と言っても母親役の山本富士子の美しさに見惚れてしまうぐらい、本当に山本富士子が美しい。そんな山本富士子の亭主役の船越英二の飄々とした演技も面白い。船越英二、やはりこの人は喜劇でこそ持ち味が発揮される役者だ!この作品を観て益々、そう思った。子供の面倒を見たり、見なかったりして、愚痴ばかり言われる船越英二、山本富士子ともう一人、自分のおふくろである浦辺粂子に散々、文句を言われ、「あなたが最近、読んでるものは新聞と週刊誌だけじゃない」みたいなことを言われるのを聞いて、あっ!何か今の私みたいだ!私ももっと為になるものを見たり、読んだりして、勉強しなくてはと思った。そして、この作品、やはり最後が良い。二歳の誕生日となった男の子と父と母との三人で誕生日ケーキのローソクを消すあの場面、見終わってほのぼのした気分になること間違いない。市川崑監督の眼の付け所の良い。これは家族の物語としても人間が成長することについての色々考えさせられる作品としても見応えのある作品です。
【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-03-24 11:44:06)(良:1票)
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