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《ネタバレ》 まず最初に私は吉永小百合が苦手である。この映画での吉永小百合演じるジュンたけど、確かにこれを観ると吉永小百合ファンがこの映画だけでも増えたに違いないでろうということを思わずにはいられなくなる。そのぐらい魅力的に描かれている。しかし、それでも私にはこの映画は確かに名作かもしれないけれど、好きか?と聞かれると困る。見ていて何とも辛い映画である。北朝鮮に対する見方、捉え方が余りにも客観的であり、理想とする社会主義的な雰囲気、そういうものが何とも辛く、辛いと言えばあの少年達の中の一人、北朝鮮人の少年が日本人である母親に対して抱く感情、むきだしの演技においても凄く見ていて辛い。そんな辛いシーンが多い中で健気な少女を難なくこなして見せている吉永小百合、これは明らかに吉永小百合のための映画だと思うし、吉永小百合ファンにとっての彼女の全ての出演映画の代表作であり、主演映画の中でも最高の映画であるだろう!それを否定する気持ちは一切、無い。それでもこの点数が限度なのは、しつこいようだけど、辛い場面の画き方、日本と北朝鮮との差別的な画き方が好きになれない。時代を読み取る力を持っている映画として日本映画史上に残る名作であるとは思うけど、色んな意味で引っ掛るそんな映画である。よって厳しいかもしれないが、この点数が精一杯です。
【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-04-05 22:51:24)
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