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《ネタバレ》 何だろう?この不思議な面白さはどこから来るのだろう?「転々」と同じ監督による相変わらずなストーリーの面白さよりも変な人間ばかりの変な人達による変な行動やら変な生き物やら変なセットに変な小道具など色んな意味での変な面白さこそこの三木聡監督作品の特徴なのかもしれないが、ここで描かれている世界は単なる変人だけの話ではない面白さがある。この映画は主人公ハナメの魅力、麻生久美子を主役に持ってきたことが一番の要因である。自分に見えるものだけを信じ、見えないものは信じない。そんなハナメが竜の存在を信じ、かつて好きだったあまや君の後頭部を見て、あっ!河童だ!一言言う。物事、疑ってばかりいるよりも信じて生きることの方がどれだけ楽しいことか!この映画は教えてくれている。最後のハナメのあの気持ちの良さそうな顔付き、麻生久美子の魅力でここまで楽しい映画になっていることだけは間違いない。人間、泣いてる時間よりも笑ってる時間のが圧倒的に多い。この台詞がこの映画の良さのような気がするし、まあ、とにかくこの映画は予想以上に奥が深い。最後にもう少し!水道の蛇口をひねって走る麻生久美子、インスタント沼を作ろうとする麻生久美子、色んな麻生久美子の面白さと可愛さ、コメディエンヌぶり、最近の邦画に欠けている笑いを魅力的に表現出来る数少ない女優として貴重な存在である。間違ってもつまらない映画になど出て欲しくない。
【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-21 07:23:40)(良:2票)
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