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《ネタバレ》 森田芳光監督って相当の落語好き、しかも、志ん生、志ん朝、金馬という名人級の名人の大ファンであるのだろう!主人公の名前の志ん魚から他にも志ん米、志ん肉と名前に「志ん」という名前を付けている点からして間違いない。更に映画のタイトル「の・ようなもの」てのは金馬の「居酒屋」からのフレーズである。主人公がガールフレードの父親に自分の落語が下手クソだと指摘された後の深夜の街を歩くシーンが凄く印象的である。好きだから才能があるとは限らないし、才能があっても好きだとは限らないという矛盾した世界、それを何ともドライな感覚で描く森田芳光監督の才能は「家族ゲーム」以前に既に持っていたことが解る一方で、それでいながらどうして?最近ではつまらない映画きり連発しているのか?不思議でならない。そうそう、忘れてはならない秋吉久美子のソープ嬢もこの映画の中では主人公以上に何か切ない感じを持っているようで、色んな意味で人間の心の中にあるやるせなさい気持ちを描いている映画として心に残る映画になっている。
【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2011-03-22 23:17:27)
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