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《ネタバレ》 ずっと前から見たくて楽しみにしていた映画である。ようやく本日から私の住んでる所でも公開ということで早速見てきましたが、どこをどう見ても正しくチャン・イーモウ監督の世界、映画である。「初恋のきた道」を思わせるような純粋な恋愛映画です。主役のヒロイン演じる新人女優とのことであるチョウ・ドンユイ演じるジンチュウの何と言う純粋さ、真っ直ぐで正直、本当に一人の男に対する思い、恋している姿が見ていてよく解るし、あれだけ純粋に気持ちをぶつけてこられたらそりゃあ、相手の男、スンだってその気持ちに応えてあげたいと思うのも解るし、もし、自分がスンと同じ立場なら同じ行動を取ること間違いなしである。二人だけのシーンのちょっとした微笑ましさ、刹那さ、画面全体を包み込む緑色の景色、足のケガしている彼女の為に自分まで態々ケガして一緒に病院へ行く男の優しさ、彼女もまたその後、入院してしまう相手の事を思って一生懸命に愛を貫こうとする健気さ、美しい涙、二人で一緒に撮った一枚のモノクロの写真の中の二人の笑顔とは対照的に結末がえっ?二人は一緒になれるんじゃないのか?違うのかよという驚き、出来ることなら二人を幸せにしてあげたかっただけに残念であるが、サンザシの樹の下でというタイトルにあるようなその後の彼女の未来はけして、不幸なままではないと思うし、スンと出逢ったことは彼女にとっても大きな幸せであると思いたい。チャン・イーモウ監督はきっとそういう願いでこの映画を撮ったのではないだろうか?それにしてもこの映画を見てもチャン・イーモウ監督の映画を見ているとお腹が空いてくるのと色に対する拘りの凄さを感じずにはいられなくなる。今回もやはり最後は赤が凄く残る。
【青観】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-10-22 22:04:02)(良:1票)
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