ディパーテッド の ミスター・グレイ さんのクチコミ・感想

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ディパーテッド の ミスター・グレイ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ディパーテッド
製作国
上映時間152分
劇場公開日 2007-01-20
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,リメイク,ヤクザ・マフィア
レビュー情報
《ネタバレ》 国が違えば文化も異なる訳でリメイクというよりスコセッシ監督がプロットだけを借りて翻案したという感じでオリジナルより娯楽性が高まっています。ビリーが棒?でイタリア系マフィア?を突くシーンや血がドバッと出るバイオレンス描写はゾクゾクもので凄いです。役者も皆それぞれ味が出て良かったですし、つまらなくはなかったのですが…振り返ってみると消化不良な点が多いです。最も気になるのは人物描写で、まずレオ演じるビリーが最初の面接シーンから屈折しているキャラクターなので潜入により苦しんでいく過程が明確ではないこと。というより時の流れそのものがあまり感じられず新入りの彼が何時の間にコステロと千万人に一人のフレンチと三人で車に乗るようになったのか不明なのです。人格にしても天才とか頭が良いとか言葉が並び立てられるばかりですし、己を偽る囮捜査や複雑な家族構成による苦悩より死と隣接している恐怖の方が大きくビリー独自のバックボーンが生かされていないように思えます。そしてジャック・ニコルソンも当然、圧倒的なのですが決してベストではないと思います。例えばビリーの手を靴で撃ちつけるシーンなどもっと迫力のある芝居が出来るのではないでしょうか。むしろ最初にビリーに凄むレイ・ウィンストン演じるフレンチを方が、デフォルメチックなコステロとは対照的に深刻で加減を知らず際限がない感じがして恐かったです。それからオリジナルにはないディグナムというキャラクター。わざわざ登場させたにもかかわらずこの人物の描写も希薄なのです。もちろん警察と犯罪者の境界線を不透明にしていたり最後に重要な役割を担っていますが、相当ユニークと思われる彼の人格は乱暴な面以外は一切描かれておらず掴み難いのです。というわけで、どのキャラクターも複雑で特殊と思われるのに何だかとっても薄味な印象しか残っておらず、結果、作品としての印象も今一つなのです。
ミスター・グレイさん [映画館(字幕)] 6点(2007-02-05 17:54:20)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2012-06-30続・夕陽のガンマン/地獄の決斗9レビュー7.34点
2012-06-01夕陽のギャングたち8レビュー7.53点
2012-05-15トッツィー5レビュー7.06点
2012-04-27大列車強盗(1973)5レビュー5.15点
2012-04-17血煙高田の馬場(1937)10レビュー8.62点
2012-04-06吸血鬼(1931)8レビュー8.00点
2012-03-26プラトーン7レビュー7.47点
2012-03-09フレンジー7レビュー6.23点
2012-03-02狩人の夜8レビュー6.78点
2012-02-24ドラゴン・タトゥーの女7レビュー6.82点
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