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《ネタバレ》 なかなか面白かったと思います。ベニチオ・デル・トロの演技には感動を覚えました。切ないですね。かつて罪を犯し、神を信じることで救われてきたジャック。敬虔な信者となり心の安らぎを求め暮らしていく。そこへ続く不幸。まじめに勤めてきた仕事をタトゥーがあるという理由で解雇され、不運にもある家族の父親と娘2人を轢いてしまう。あれほどまでに信じた神がなぜ自分にこんな試練をあたえるのか。唯一信じていたものに絶望し、愛する息子に「父さんは女の子を殺したんだ。」と言われる姿は痛々しくてたまらない。正直デル・トロだけで見る価値のある映画だと思います。
ショーン・ペン演じるポールが、臓器提供者を轢いてしまったジャックになぜあれほど憎しみを覚えるのか、自分が生きているという事実は、誰かが死んだという前提の上にあるという中で、どうすることもできなくて苦しんでいるのか。ナオミ・ワッツ演じるクリスティナのためになにかしたいという思いで彼女の望むようにジャックを殺そうと思うのか。難しいですよね。そして結局ポールがジャックを殺さずに、自らの死を選んだ理由(単なる銃の暴発?)はなんだったのか。クリスティナと同じようにジャックにも家族がいるということに気づいたのか、こんなことに意味はないと悟ったのか。その上で臓器提供をうけた自分の存在をなくすことで3人に本来あるはずのない繋がりをなくそうとしたのか。今いろいろ考えながら感想書いてたら、さっき感じていたよりももっと面白い映画なのかもって気がしてきました。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-24 22:43:57)(良:1票)
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